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40代を力まず、の~んびり生きたい男の日記
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馬場さんの思い出

先日コンビニで「あなたの知らない 暗黒マット世界」というコミックを購入。

内容は、だいたい2ちゃんねるとかで噂されてるような事ばかりで構成。

この手のプロレス・格闘技界の実話系ムック本にありがちなキーワードが
ヤクザ・下ネタ・同性愛・PRIDE売却の真相・猪木、
といったところがお決まりですが
この本の巻末に、ジャイアント馬場さんのちょっと泣ける話しが載っていて、
ちょっとどころか、かなり感動しました。

小学校の体育館の倉庫でサイン会をするはめになった馬場さん。

ノーギャラでも、最後まで笑顔で子供たちと触れ合ったという。

この馬場さんのエピソードが載ってただけで、この本買って良かったです。



子供の頃から、ジャイアント馬場ファンだったけど、ファンになった時は
既に馬場さんは全盛期を過ぎた40代でした。
かたや猪木はバリバリの最盛期。

全盛期を知らない負い目からか?それとも世間体を気にしてか?

長年、ひっそりと馬場さんを応援し続けました。

そんな馬場ファンの自分が一つだけ悔やんでも悔やみきれない
思い出があります。

馬場さんがお亡くなりになる4ヶ月前、米子で全日本プロレスの興行がありました。

会場へ行くと、いつものように売店で葉巻を吸っている馬場さん。

久しぶりに馬場さんを拝見したが、なんだか元気なさげでした。
虚ろな視線が気になりました。

「たぶん、巡業で疲れてるんだろうな」と、その時はさほど気にもとめませんでした。

そして、前座で馬場さん登場。対戦カードは忘れたけど、たぶん悪役商会との
6人タッグだったと思います。

その試合の最中、自分は席を立ちロビーへ行ってしまいました。
観るに耐えなかったのです。

馬場さんは既に還暦を迎えてました。リングに立っているのがやっとに見えました。

そんな馬場さんは、お客さんの嘲笑と好奇の視線に晒されてました。

そんなことは馬場さんも判った上で、あえて道化師となり、
リングに上っていたのです。

「もぅ、馬場さんを観るのはやめよう。時々、TVで拝見できればいい。」

という思いが強くなり、席を立ってロビーへ出てしまいました。

と、その直後に試合は終り、馬場さんが若手の肩を借りてゆっくり
ロビーに出てきました。

馬場さんは、自分の目の前をゆっくり通り過ぎ、売店のイスに腰掛けました。

長年、馬場さんを見続けていたのに、こんなに近距離で接したのは初めてでした。

その体の大きかったこと。ちょっと、カラテをかじってるくらいじゃ通用しません。

その瞬間、自分は最後まで試合を観なかったことを心から後悔しました。

まるで、途中で試合を観なくなった自分を追いかけて来たかのようでした。

「ごめんなさい馬場さん。今度はちゃんと最後まで試合を観ます。」

と、当時既に30歳になっていたのに、小学生のように心に誓いました。

それから4ヵ月後の2000年1月31日に馬場さんは逝去されました。

もぅ、二度と馬場さんの試合を観ることはできなくなったのです。

あの時、ちゃんと最後まで試合を観ておくんだったと、今でも後悔することがあります。




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